西表島のナイトツアーでみつけたオカヤドカリ。
正式にはコムラサキオカヤドカリといいます。
ライトで照らしたら確かに紫色でした。
貝殻がごつくて、何て名前の貝の貝殻をつけていたのかは忘れてしまいました。
この子も特別天然記念物です。
概要
西表島の夜の森を歩いていると、足元でふと紫色の光沢が目に入ることがあります。
それが「コムラサキ」と呼ばれるオカヤドカリです。
正式にはコムラサキオカヤドカリといい、八重山諸島を代表する陸生甲殻類のひとつとして知られています。
コムラサキについて
特徴
コムラサキオカヤドカリ最大の特徴は、その名前の由来にもなっている美しい体色です。
成体になると、はさみや脚が深い紫色から赤紫色に染まり、光の当たり方によっては金属光沢のように見えることもあります。
西表島の湿った森や海岸林の暗がりの中で、この色彩はひときわ印象的で、初めて見た人は思わず足を止めてしまうでしょう。
実際、ナイトツアーのガイド曰く、ヤドカリのディープなマニアはこのコムラサキに会うために西表島で何日も滞在することがあるそうです。
生態
生息環境は主に海岸近くの林床や、マングローブ周辺、集落の裏山などです。
オカヤドカリの仲間は成長の初期段階を海で過ごすため、完全な陸生ではなく、海との距離が近い場所を好みます。
昼間は倒木の下や岩陰、落ち葉の中に隠れ、湿度を保ちながら休んでおり、活動が活発になるのは夜です。
夜の西表島で懐中電灯を持って歩くと、貝殻を背負ってゆっくりと移動する姿に出会えることがあります。
食性
食性は雑食性で、落ちた果実や植物の葉、海から打ち上げられた海藻、小動物の死骸など、さまざまなものを口にします。
こうした食性によって、森や海岸の「掃除屋」としての役割も担っており、生態系の中で重要な存在です。
また、成長に合わせてより大きな貝殻へと引っ越しを繰り返すため、海にある貝殻の供給も欠かせません。
採取禁止!!
近年、コムラサキオカヤドカリを含むオカヤドカリ類は、観賞用としての人気や、交通事故、開発による生息地の減少など、さまざまな影響を受けています。
西表島では自然環境の保全意識が高く、採集は禁止されているほか、夜間のロードキルを減らすための注意喚起も行われています。もし出会ったとしても、触れたり持ち帰ったりせず、そっと見守ることが大切です。
最後に
西表島の豊かな自然は、コムラサキオカヤドカリのような小さな生きものによっても支えられています。
派手さはないかもしれませんが、夜の森で静かに生きるその姿は、この島ならではの奥深い魅力を感じさせてくれます。
旅の途中で出会えたなら、それは西表島が今も健全な自然を保っている証なのかもしれません。